猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

自閉症系の国際誌のインパクトファクター

【2017年8月30日に追記】

Mollcular Autismって雑誌があってこれはIF4.833らしい。編集主任の一人は「心の理論」でお馴染みのSimon Baron-Cohen 。2010年からの雑誌で、基本的にオープンアクセスっぽい。

Molecular Autism | Home page

【追記ここまで】


どれが高いのだろうかとちょっと気になったので調べてみました。

ロイターのJournal Citation Reportsの「PSYCHOLOGY, DEVELOPMENTAL」という領域でランキングを出し、Autismと雑誌名に明示してあるのを抜き出してみたのが以下のものです。

1位:Autism Research

IFは3.765。比較的刊行が新しい雑誌ですね。読みたいものがあっても、オンラインの購読契約してない関係でILLで頼まなければならないので、結構面倒臭い思いをしており、勝手に悪い印象を持っています(別にこの雑誌に落ち度はないのだけれど)。INSARから出てるのかな、これは。

2位:Autism

IFは3.648。老舗のって感じですね。すっきりとした字体なので結構好きです。英国のNational Autism Societyから出ています。

3位:Journal of Autism and Developmental Disorders

IFは3.321。年に何巻もでるからか知りませんが、読む機会が多い雑誌です。ショプラー先生が初代の編集長だったんだっけな、たしか。

4位:Research in Autism Spectrum Disorders

IFは1.500。がくっとIFが落ちましたね。イギリスの雑誌らしいけど、あまり読まないからどんな系が載っているかは知りません。2015年から異常なペースで論文を載せまくっているのが気になります。なんか大きな方向転換でもしたんですかね。

5位:Focus on Autism and Other Developmental Disabilities

IFは0.732。ワークシステム関連の文献を結構読んでいた時期があってそのときによくこれだった記憶があります。でも思いのほかIFは低いんですねぇ。


もとのランキング自体を見ますと、特定の障害に限定しないDevelopmental Reviewとか、Developmental Scienceとかが高いので、IFが高いから何だという話ではあるんですけどね。