猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

柴田淳『みんなのPython』

みんなのPython 第4版

みんなのPython 第4版

『心理学実験プログラミング』(朝倉書店)からPythonに入り、一応簡単な実験プログラムなら書けるようになったものの、仕組みがよく分からぬまま動かしているところもあったので、Pythonという言語そのものについて知ろうと思い読んだ。

全部で13章からなり、前半はPythonをインストールするところから始まり、基本的な関数、組み込み型の使い方へと続く。中盤は、オブジェクト志向の概念を中心に、クラスやモジュール、標準ライブラリの扱い方を説明している。最後には、データサイエンスでの活用例としてNumPyやmatplotlibなどのライブラリでの実践例を紹介している。

自分は、Rしか使ったことがなかったので、メソッドやらクラスやらアトリビュートやら、オブジェクト志向の言語の仕様が分かっていなかったのだが、この本の真ん中のあたりの章(5~9ぐらいまで)を読んでだいぶ見通しがよくなった。

よくよく読むと『心理学実験プログラミング』にも同様のことが書いてある(った)のだが、『みんなのPython』で1章割かれているような内容が、1段落で済まされていたりするため、Python初心者の私のような人間はさらっと未理解のまま流してしまっていたりする。

Pythonそのものへの入門としてはとてもよく出来ているように思ったので、これからPythonをやってみようという人にはオススメできると思う。ただ、これ1冊読んでも、作りたいものまでの距離感というのは分からないような気もするので、作りたいものが明確な人は、それに特化した入門書なりに手をつけて(写経し)、仕組みはそこまで分からないけど動かせるようになってから、その仕組みを詳しく学ぶために本書のような入門書に手をつけても良いのかもしれない。モチベーション的に。

次は、画像処理系あたりに手をつけていこうと思う。