体罰に関して
体罰に関してあれこれ話をする機会があった。今でこそ表立った(?)体罰というのは教育現場で少なくなっているのだろうが、一部の運動部であったり、言葉のない知的に重い障害児教育の現場などでは、体罰の効果を信じている人を見たりもする。
体罰に関して、日本行動分析学会が2014年に反対する声明を出している。
科学の見地から体罰の効果が無いことや、体罰を用いることの副作用について紹介され、学会として体罰に明確に反対することが述べられている。社会における科学者の責務を果たすということで重要な声明だと思う。学校に関わらず教育や指導というものに関わる人にはぜひ一度読んでほしいと思う内容である。
ちなみに、正の弱化(正の罰)について、より学術的な議論については吉野の以下の論考が役立つだろう。
弱化の持つ直接的な効果と副次的効果について今までの研究成果がまとめられており大変参考になる。