猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

続・システマティックインストラクションについて

以前にシステマティック・インストラクションについて調べた記事を書いたとき、システマティック・インストラクションが日本語では「最小限の介入による指導」のプロンプトの階層を示す言葉のように扱われていることを指摘した。

nekomosyakushimo.hatenablog.com

最近『ジョブコーチ入門』(エンパワメント研究所)の本を手に入れたので、その中での扱いを確認すると次のように書かれている。  

ステマティック・インストラクションは厳密に定義された方法論ではありませんが、基本的には「課題分析」と「最小限の介入による指導」の2つの要素から成っています。(p.66)

と、この時点(初版は2001年)では、システマティックインストラクションと指示・プロンプトの階層は分けて議論されている。

ただ同時にこの隣ページに例のピラミッドの図が出てきて、その後に階層毎の指示・プロンプトの具体例の紹介されているページが続く。そのインパクトが強かったことが前の記事で挙げたような混乱というか言葉の不正確な伝播に繋がったのかもしれない。