猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

多層指導モデルMIMについて

少し前に多層指導モデルMIM(Multilayer Instruction Model)の研修を受けてきた。前々から良いモデルだと思っていたけれども、やっぱり良いモデルなのを再確認したので紹介しておきたい。

まず、MIMってなんぞや?って人は以下のリンク先を見ると良い。

forum.nise.go.jp

概要から、活用方法から、地域での活用事例など盛りだくさんの内容が載っている。アセスメントから指導までがパッケージングされていて、かつ、現場での使いやすさが考えられていてとても良いと思う。

次に、MIMで言われる「視覚化」「動作化」などを用いた具体的な指導方法の様子を知りたい方は以下のリンク先を見ると良い。

小学校国語 動画で分かる! 特殊音節指導の工夫

東京書籍がMIMの要素を取り入れて特殊音節のページを教科書に載せた際に作ったもので、なんとネットで無料で見れる。もともとはネットで公開するつもりでは無かったらしいのだけれど、海津先生が東京書籍の方に言ったら公開することになったらしい。大盤振る舞い!

ちなみに、今は算数版のMIMも開発しているそうで『教育心理学研究』にそれについての論文が載っている。

算数につまずく可能性のある児童の早期把握

RTIの考え方というのは早期支援には欠かせないものに思うので、「読み」だけでなく「作文」だの「算数」だの「英語」だの、色んなMIMが開発されれば良いと思う。

ちなみにちなみに、9月にはMIMの活用についての本も出るらしい。

多層指導モデルMIM アセスメントと連動した効果的な「読み」の指導: つまずきのある「読み」を流暢に

多層指導モデルMIM アセスメントと連動した効果的な「読み」の指導: つまずきのある「読み」を流暢に

「通常級で特別支援を」と考える方はぜひ知っていただき、実践してもらいたい。