猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

杉山登志郎編著『アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート』

書名の通り、知的障害がない自閉スペクトラム症の人たちについて基本的な障害特性や指導・支援の事例が紹介されている。

それぞれの章が短くかつ読みやすく書かれているので、そうした人たちへの関わり方を初めて学ぶ人は読んでみると良いと思う。

知的に遅れがなく、学習や口頭でのやりとりが可能な為、障害特性が見えづらく理解されづらい彼ら彼女らの困難さが書かれている。今でこそその障害特性は多くの人に知られるようになったものの、2002年にこの本が出版された段階での周囲の理解の状況を知るという点でも有用かもしれない。