猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

文字への注視を促す支援は

自閉症児・知的障害児における文字への注視を促す支援教材に関する視線分析研究

文字への注視を促す支援方法の違いを視線計測によるデータから検討した論文。自閉症児23名、知的障害児12名を対象に、指示棒、アンダーライン、音声の3つの支援方法と、教材の提示のみの4条件でデータを取得している。

結果をかいつまんで書くと

  • 指示棒やアンダーラインは文字への注視を促した
  • 支援の効果に、障害種による違いはなかった
  • 音声を用いた支援では視線の停留に効果はなかった
  • 挿絵があることで文字への注視が妨害されることはなかった

まぁこの4条件だとさもありなんって感じでしょうか。注視してほしいときは視覚的に示しましょうということで。