猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

猫も杓子も今年の3冊【2018年】

全く余裕がなくて記事の更新がストップしているけれど, 年一で書いているシリーズものぐらいは更新しておこうかと思います。

過去のもの

猫も杓子も今年の3冊【2017年】 - 猫も杓子も構造化
猫も杓子も今年の3冊【2016年】 - 猫も杓子も構造化
猫も杓子も今年の3冊【2015年】 - 猫も杓子も構造化

心理学関係

おさなごころを科学する: 進化する幼児観

おさなごころを科学する: 進化する幼児観

発達関連について学ぶことが多い1年だった。SENSのセミナーなんかだと, 発達障害を理解するために「とりあえず定型発達の道筋をみましょう」みたいなノリでピアジェとかが紹介されたりする印象があるけれども, ピアジェ以降の発達心理学が何を積み上げてきたかについて言及されることは少ない。本書は著者のブログをリライトしたもので, 非専門家である人でも読みやすいし, 引用がしっかりとされているので, ここを入り口にさらに調べていくことも可能である。

障害児教育関係

障害児の発達臨床〈1〉感覚と運動の高次化からみた子ども理解

障害児の発達臨床〈1〉感覚と運動の高次化からみた子ども理解

発達というととかく認知面を解説する本が多いが, この本は発達の中心に感覚と運動を据えている点で大変ユニーク。著者の臨床経験に基づく独自の理論が展開されている。臨床のアイディアは豊富に得られると思う。

統計関係

調査観察データを扱うことはあまりないのですがお勉強として。非実験系のデータで因果推論をしたい人は必読に思う。

みなさま良いお年を。