大村 平『実験計画と分散分析のはなし』
- 作者: 大村平
- 出版社/メーカー: 日科技連出版社
- 発売日: 2013/01/01
- メディア: 単行本
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直交表やラテン方格などの実験計画関連に興味を持って読んだ。
前半は、分散分析の話がメインで後半が実験計画。分散分析のパートは考え方を一つ一つ丁寧に追っていくので一通り統計の基礎を学んだ人にとっても知識の整理という観点から大変勧められる。実験計画法はそのメリットとデメリットに触れながらこれまた丁寧に解説してありとても納得のいくものだった。
実験計画の考え方自体は品質管理とかの分野で実用的に用いられてきたものだろうけど、心理学や教育的データの採集など、現実の諸々の制約を加味して実験的にデータを採集しなければならない場面でこそその手法が活きる場面がありそうに思う。