猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

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重み付き最小二乗法についての調べ物

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SEMなどの際の推定法の中にWeighted Least Square(重み付き最小2乗法)というものがある。通常の(重みをつけない)最小2乗法は標本共分散行列とモデルの共分散行列の残差が最も小さくなるようにモデルの母数を推定するが, WLSでは残差に対して異なる重みを…

ポリコリック相関係数のお勉強

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ポリコリック相関係数とは, 2つの順序付きのカテゴリー変数の間に2変量正規分布を仮定して母相関を最尤推定する方法である。Olsson(1979)の方法が有名である。Rのパッケージでも計算できるがお勉強ついでに自作してみる。解説はこの論文を参考にした。 https…

相関係数の標本分布について

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はじめに 『心理統計学の基礎』のp.114に相関係数の標本分布が図示されている。確率密度関数は数学的にかなり複雑だからとの理由で省略される代わりに近似的にその期待値を求める式が載っている。 その標本誤差についてもやはり近似的に求める次のような式が…

barplotのデフォルトの色は?

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barplot()はベクトルもしくは行列データを与えるといい感じで棒グラフや積み上げの棒グラフを作ってくれる。 その際のデフォルトの色について。 まず、ベクトルを与えると単純な棒グラフが出力される。デフォルトの色はcol="grey"である。 x <- c(4,5,7) bar…

Rでプロットしたときの枠の隅の座標は?

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Rでプロットするといい感じに枠と範囲を決めてくれるが、諸般の事情から枠の隅の座標が知りたくて調べたことの覚書。 結論から言えば、デフォルトではplotした範囲(xlim,ylimで指定した範囲)の4%分の長さを外にとっているっぽい。 プロットしたときに出る…

続続・シングルケース研究のグラフをRで描く

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結構昔に、シングルケースのグラフをRで描く記事を書いた。 シングルケース研究のグラフをRで描く 続・シングルケース研究のグラフをRで描く なんやかんやでR歴が2年近くになった今見ると、すごい無駄な事しているなぁと思ったりする。 今回はより洗練された…

確証的因子分析の際のカイ二乗値はどこからくるの?

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確証的因子分析を行うと、モデルがどの程度データに当てはまっているかの指標が複数算出される。その解釈の仕方については検索するとよく出てくるが、その算出については調べてもあまり出てこないので手元で色々と試してた記録を残しておく。 確証的因子分析…

いきなり因子分析(その7):WISCで試してみよう編

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因子分析シリーズ記事。 その1(とりあえず試した編) その2(因子数の決定編) その3(様々な推定法編) その4(因子軸の回転編) その5(高次因子モデルと双因子モデル編) その6(確証的因子分析編) ずっと、同じデータセットというのも飽きてきたので違…

いきなり因子分析(その6):lavaanを使って確証的因子分析

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シリーズものの記事。過去の記事はこちら。 その1(とりあえず試した編) その2(因子数の決定編) その3(様々な推定法編) その4(因子軸の回転編) その5(高次因子モデルと双因子モデル編) 前回までは基本的に探索的因子分析(Exploratory Factor Analy…

いきなり因子分析(その5):高次因子分析モデルと双因子モデル)

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因子分析についてのシリーズものの記事。 その1(とりあえず試した編) その2(因子数の決定編) その3(様々な推定法編) その4(因子軸の回転編) 今回はもう少し複雑なモデルということで高次因子分析モデルと階層因子分析モデルのうち双因子モデルを試し…

いきなり因子分析(その4):因子軸の様々な回転

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まだまだ因子分析の続き。 その1(とりあえず試した編) その2(因子数の決定編) その3(様々な推定法編) 今回は因子の回転について。 様々な因子軸の回転法 このシリーズものの記事では、Rのpsychというパッケージのfa()という関数を使っているのだが、こ…

いきなり因子分析(その3):様々な推定法を試してみた

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以前からの続きで因子分析を試してみるシリーズ。 その1 その2 今回はいろいろな推定方法について。あいもかわらず清水先生のスライドを頼りにしながら試してみる。 Rで因子分析 商用ソフトで実行できない因子分析のあれこれ データセットは前回、前々回と同…

Rでの大規模データ処理:ffパッケージを試してみる

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Rは大変便利な言語なのだけれど、大規模なデータの扱いは苦手と言われている。その理由は、データをメモリに全部載せて作業するので、メモリの量によって扱える操作が制限されるとういもの。最近やや大規模なデータを扱う必要があってその処理の仕方を勉強し…

いきなり因子分析(その2):MAPやBICや平行分析による因子数の決定

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以前に書いた記事の続き。 nekomosyakushimo.hatenablog.com 前回は固有値を求めスクリープロットを書いて因子数を決定したが、因子数の決め方にも色々あるらしいので、それを試してみる。参考にしたのは関西学院大の清水先生の次のスライド。この記事の内容…

いきなり因子分析(その1)

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思いつきで何かをやりたくなるということがあって、今は因子分析な気分なのでやってみる。ちなみに多変量解析の経験値はほぼゼロ。 データセットの準備 ここのところマイブームがアセスメントなので、知能検査のデータセットを使うこととする。Rのパッケージ…

カンマ入り数字のあるcsvの読み込み

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csvからデータを読み込むときにカンマが入った数字(29,000)みたいなものが因子型(factor)のベクトルとして読み込まれることがある。そういうときには、read.csvのオプションにstringsAsFactors=FALSEというオプションをつけると良い。こうするととりあえ…

ggplot2の練習その1

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Rで美しいグラフを描きたい欲が急に湧いたため次の本を買った。Rグラフィックスクックブック ―ggplot2によるグラフ作成のレシピ集作者: Winston Chang,石井弓美子,河内崇,瀬戸山雅人,古畠敦出版社/メーカー: オライリージャパン発売日: 2013/11/30メディア: …

Rによる楽しい自動処理(入門の入門編)

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実験を実施した結果、一つのフォルダに複数の.csvファイルが保存されたりする。サンプルサイズが小さかったり、処理が複雑でなければそれぞれを開いて手作業でやっても良いが、数が多くなってくると大変に時間がかかるので単純作業は機械にやらせると良い。…