猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

川上康則編『通常学級でできる発達障害のある子の学習支援』

通常学級でできる発達障害のある子の学習支援 (特別支援教育がわかる本)作者: 内山登紀夫,川上康則出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2015/04/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る久々に臨床的なものの紹介でも。オールカラ…

UDLについてのアレコレ

(追記:なぜか「学びのUDL」と書いていましたがそれじゃlearningが重複していましたね。正しくはUDLもしくは学びのユニバーサルデザインです。)UDLという言葉がある。これはUniversal Design for Learning の訳語で、その意味するところを簡単に書くなら、…

Pythonでお絵かき(エビングハウス錯視編)

以前にPythonでカフェウォール錯視の画像を作った。nekomosyakushimo.hatenablog.com今回はカフェウォール錯視に続いてもう少し複雑な感じのお絵かきを試みる。錯視界隈では有名なエビングハウス錯視でいってみよう。エビングハウスが何だか分からない人はWi…

世論調査と誤差

NHKの世論調査で各党の支持率が公表されていた。www3.nhk.or.jpNHKのサイトによれば、NHKの世論調査の標本サイズは3600人だそうである。世論調査の手順 - 調査相手の抽出 | NHK放送文化研究所3600人の抽出調査に対して誤差の範囲が次のように紹介されている…

日本版WISC-Vは今

ブログへのアクセスを見ると、WISC-Vの動向が気になる人が多いようで、英語で書かれた資料をまとめた次のページへのアクセスが多い。nekomosyakushimo.hatenablog.com 日本語版の開発状況がどうなっているのかというと日本文化科学社のサイトに次のようなペ…

LD学会所感

10月7日から9日の間に宇都宮で開催されたLD学会に参加してきた。きれいなまとめや読者に有益なまとめなどは目指さず(というか私には出来ませんし)、拡散した思考を書き散らかしておく。親の会のシンポ、ローラクリンガー先生による特別公演、内山先生によ…

必要なサンプルサイズの大きさは(実験編)

前回の記事で、調査を行い母集団における比率を求める際に、誤差を任意の範囲内に収めるための計算について書いた。比率については、 の式の、Eの部分に収めたい範囲の誤差を代入すると求まることが分かった。式の上では理論的に求まったものの本当にこれで…

必要なサンプルサイズの大きさは

先日社会調査に関連した話の中で、「完全に無作為抽出が達成されてたとしたらサンプルサイズがどれくらい必要か」についての話になった。「今の首相を支持するかどうか」のようなシンプルな比率の調査をする際にどれくらいのサンプルの大きさがあれば信頼に…