クイックルワイパーでABAする
ABA(応用行動分析)的に考えて自分のQOLを上げようのコーナー。
ABAでは、望ましい行動を起こりやすくするには結果事象を操作するだけでなく、先行条件を整えることも大事だと言われています。先行条件の操作の一つに「望ましい行動の反応努力を減らす」ということがあります。
反応努力というのは、行動を起こすのに必要とする労力や時間などのことです。例えば、「ジムに行く」という行動を考えた際に、ジムが隣町にあるのと、家から徒歩1分のところにあるのでは、後者の方が反応努力が低く、行動が起きやすい先行条件であると言えます。
私は、クイックルワイパーで家を掃除することが多いのですが、「掃除する」という行動を起きやすくするために次のようなことをしています。
「掃除を終えてシートを捨てる際に、新しいシートをセットしておく。」
これだけです。
「掃除をする」という行動を起こそうと思った際に、すぐに掃除を開始できるのが大切で、そこに面倒くさいプロセスをはさむと、実際に掃除をするという行動に至る前に、掃除をしようという気持ちがなくなってしまうことが多いです。(私の場合)
掃除を終えた際なら、シートを捨てた流れでそのまま新しいシートをつけかえるので面倒でないですし、こうして置くといつでも掃除を開始できるので掃除をこまめにするようになります。ベースラインと介入期に分けてデータを取ったわけではないので、実際には分からないですが、体感的にはそうじをこまめにするようになりました。
掃除を面倒臭がってついついサボりがちになってしまう方は試してみると良いのではないでしょうか。(ただ、ウェットシートはこの方法だと使えませんが・・・)
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