猫も杓子も構造化

発達障害、特別支援などについて書いています。最近は心理学関係の内容が多めです。

平岩幹男『ディスレクシア発達性読み書き障害トレーニング・ブック』

ディスレクシア 発達性読み書き障害 トレーニング・ブック

ディスレクシア 発達性読み書き障害 トレーニング・ブック

仕事の都合で読んだ。

薄くて文字のポイント数が大きいのですぐに読める。

内容は、(1)ディスレクシアの定義や診断などの必要性について、(2)具体的なトレーニングについて、(3)合理的配慮やその他の障害との合併など細々としたこと、が書かれている。本書の大部分を占めるのは、(2)のトレーニングについてである。

トレーニングのパートでは次の8つのステップを紹介している。

  1. ひらがなを早く正確に読む
  2. 単語を音のまとまりとして読む
  3. 文章を読む
  4. 文脈を読み取る
  5. カタカナ、ローマ字を読む
  6. 漢字を読む
  7. しりとりを活用する
  8. 文字を書く

それぞれに練習シートが付いており、具体的な教え方が載っているのですぐに実践ができるようになっている。おそらく想定している読書は保護者のようである。(もちろん先生が使っても問題はないと思うが)

練習シート自体は無味乾燥としたものであり、そのまま使うと飽きてしまうかもしれない。使用する対象者の興味や関心に合わせてアレンジすると良いのかもしれない。

本書の内容には関係ないのだが、フォントが「メイリオ」というのがこの本全体から受けるチープな雰囲気を演出しているのではないかとも思った。メイリオ使い慣れているからかしら。